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浮世絵の歴史

もともと浮世絵は、浮世を描いた絵、風俗画として登場しました。

浮世絵師には狩野派、土佐派出身の絵師が数多く見られる。これ
は当時、狩野派から破門された絵師が数多く転向したためであり、
そのため室町時代から桃山時代の風俗画の影響が見受けられ
ます。

■初期
明暦の大火から宝暦の頃。初期の浮世絵は肉筆画と木版の単色
刷り(墨摺絵)が主である。墨摺絵に赤い顔料で着色した丹絵(たん
え)、紅絵(べにえ)、さらに紅絵に緑色など二、三色加えた紅摺絵
(べにずりえ)が登場する。錦絵登場の直前、輪郭線すらも墨を用
いず「露草」の青としたみずえ(みずえ)と呼ばれる、極端に彩度の
低い多色刷りも生まれています。

■中期
明和2年から文化3年頃。鮮やかな多色刷りの東錦絵(吾妻錦絵)
が編み出され、浮世絵文化が開花するようになりました。この頃か
ら下絵師、彫師、刷師の分業体制が整っていくことになりました。

■後期
文化4年から安政5年ごろ。美人画、役者絵、武者絵のほか、旅行
ブームに伴い名所絵(風景画)が発達しました。

■終期
安政6年から明治45年ごろ。幕末から明治にかけて、横浜絵、開化
絵、錦絵新聞など、西洋の事物や日本の世情紹介に浮世絵が大き
な役割を果たすことになります。戦乱を反映した無残絵、戦争絵も
歓迎されたが、やがて浮世絵は、新聞、写真など他のメディアに押
されて衰退していくのですが、絵師は挿絵画家や日本画家に転じ、
浮世絵の伝統は他のジャンルへと受け継がれていきました。